問題5　憲法・精神的自由権　正解「5」

1【誤】

「固有の組織と教義体系を持つ思想・世界観のみが保護される」が×。

「あらゆる思想・世界観が保護される」にすると○。

どんな思想・世界観であれ、心の中にある以上は保護されます。

【参考】憲法19条

思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

2【誤】（最大判昭31．7．4）

「止まる程度であっても許されない」が×。

「止まる程度であれば許される」にすると○。

「事態の真相を告白」「陳謝の意を表明する」謝罪広告の強制はOKです。

3【誤】（最大判昭52．7．13）

「違憲となることはない」が×。

「違憲となる」にすると○。

政治は宗教に影響力を持ってはいけない、というのが政教分離原則です。

【参考】憲法20条1項

信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。

4【誤】（最大判昭52．7．13）

「国が公金を支出することが同項に違反することはない」が×。

「国が限度を超えて公金を支出する場合は同項に違反する」にすると○。

公金を支出すれば、それだけで違憲となるわけではありません。

やりすぎが、ダメです。

【参考】憲法20条3項

国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

5【正】

選択肢の通り。（最判平8．3．8）

あくまでも、問題となるのは「やりすぎ」（相当な限度を超えた）かどうかです。