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平成18年度(行政書士試験 過去問の解説)

問題20 行政法・賠償責任 正解「4」

1【妥当でない】(最判昭62.2.6)

「国家賠償法1条は適用されず」が×。

「国家賠償法1条が適用される」にすると○。

公立学校の先生も、「公権力の行使に当る公務員」です。

 

【参考】国家賠償法1条1項

国又は公共団体の公権力の行使に当る公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によって違法に他人に損害を加えたときは、国又は公共団体が、これを賠償する責に任ずる。

 

2【妥当でない】(最判昭31.11.30)

「求めることができる」が×。

「求めることはできない」にすると○。

「警察官でないもの」(公務員じゃない人)が公務員の服装をして、その人から被害を受けても、国家賠償を請求することはできません。

国家賠償は、あくまでも「公務員が何かしたときに国が賠償する」ものです。

 

3【妥当でない】(最判平9.9.9)

「求めることができない」が×。

「求めることができる」にすると○。

名誉棄損や信用低下の程度が大きい場合は、国に国家賠償責任があるという判例です。

何事も、やりすぎは禁物です。

 

4【妥当】

選択肢の通り。(最判昭53.7.17)

失火責任法は、民法の特別法で、国家賠償法4条の「民法」に含まれるから、消防職員に重過失がなければ、国家賠償を請求できない、という判例があります。

選択肢には「消防ミス」としかないので、このミスが重過失かどうかわかりませんが、「重大な消防ミス」とは書いてないので、おそらく過失だと考えられます。

選択肢に「消防ミス(重過失でない)」と書いておいてほしかった問題でした。

 

【参考】国家賠償法4条

国又は公共団体の損害賠償の責任については、前3条の規定によるの外、民法の規定による。

 

【参考】失火責任法

民法709条の規定は、失火の場合には、適用しない。ただし、失火者に重大な過失があったときは、この限りでない。

 

5【妥当でない】(最判昭61.2.27)

「損害賠償ではなく」が×。

「損害賠償が認められることもある」にすると○。

その追跡が余計だった、または追跡方法がおかしければ、違法となります。

その場合は、国家賠償法1条に基づく損害賠償が認められる可能性があります。

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