問題4　憲法・表現の自由の規制　正解「5」

1【妥当】＜初出題＞

選択肢の通り。

表現の内容規制は、メッセージそのものを理由に規制するものです。

例：政府の転覆（クーデター）を煽る文書

2【妥当】＜初出題＞

選択肢の通り。

表現の内容を理由にした規制で、高い価値の表現（例：政治的表現）ではないことを理由に、通常の内容規制とは違う規制が許される場合があります。

例：人種的憎悪をあおる表現（ヘイトスピーチ）の規制

3【妥当】＜初出題＞

選択肢の通り。

表現内容中立規制は、メッセージの内容とは関係なく行われる規制のことです。

例：学校の近くで拡声器を使った演説の禁止

4【妥当】（最大判昭61．6．11）＜初出題＞

選択肢の通り。

出版物の印刷、製本、販売、頒布等の仮処分による事前差止めは、憲法21条2項の検閲に該当しない、という判例があるので、裁判所がする表現行為の事前差し止めは、許される場合があります。

5【妥当でない】（最判平19．9．18）＜初出題＞

「許されない」が×。

「許されることもある」にすると〇。

暴走族追放条例の内容を限定解釈して、憲法に違反しないと判断した判例があるので、刑罰法規の文言を限定的に解釈して合憲にすることは、判例で許されることもあります。